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研究内容

 私たちは環境と生物の関わりを生理学と生態学の両面から、特に動物による酸素の利用と二酸化炭素の排出について室内実験と野外調査を組み合わせた研究を行っています。

 室内実験では、生きている動物の体内の状況をできるだけリアルタイムで把握することが私たちの研究のスタンスです。私たちの実験では、さまざまな動物に手術を施し、1個体の動物から繰り返し採血が可能な処置をします。このような処置をした動物が呼吸している海水の環境を、二酸化炭素濃度を上昇させたり、赤潮プランクトンを加えたりすることによって変え、その時に動物の体内にどのような生理的変化が起こっているのかを血液成分の分析や血液の流量を測定することによって把握することが目的です。

 野外調査では、観察ばかりでなく、対象生物が棲んでいる環境条件をこちらもリアルタイムで測定することを目指しています。そのために調査場所にさまざまな計測機器を設置して、行動の記録と生息環境(特に酸素・二酸化炭素環境)の関係について分析しています。

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