top of page

メコンデルタにおけるMudskipper類生態調査

 平成23年度からベトナムカントー大学(Cantho University)との共同研究を開始しました。
メコンデルタの泥干潟域を主な調査地とし、海外研究者との共同調査によって、mudskipper類(トビハゼ・ムツゴロウ類の総称)の種組成、生活史・個体群密度・成長、生息域の物理化学環境、餌料生物(微小藻類ほか)の分類・増殖特性、およびmudskipper類による生物撹乱が微生物群集に与える影響、等を明らかにし、これらを通して、メコンデルタでのmudskipper類の生態ほかの生物学的情報を集積し、ベトナムで食料として重要な位置を占めるmudskipper類の資源保護と持続的利用のための基礎的知見を提供するためです。

 カントー大学側の協力研究者は、College of Aquaculture and FisheriesのTran Dac Dinh准教授、Ha Phung Hung講師、それに若いスタッフおよび大学院生の諸君です。具体的には、メコン川河口域周辺で大規模に養殖されているmudskipperの一種、Pseudapocryptes elongatusの産卵生態、養殖池の微生物相などの環境要因の解析、さらには人工種苗生産技術の確立を目指しています。また、ベトナム南部にはBoleophthalmus boddarti, Oxuderces dentatus, Periophthalmus chrysospilos, Scartelaos histophorusなど、mudskipper類の環境適応と進化を知る上で貴重な材料となる種が分布しており、これらの種についてもフィールドワークを進めています。

​P. elongatus

P.septemradiatus

​市場の様子

​メコンデルタ

bottom of page